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お庭の冬支度:雪吊り

今年も初雪前に長くお世話になっています。

お客様にお庭の雪吊りをして頂きました。長年本当にお世話になり本当に感謝しております。

京都から転勤で来られたお客様が、雪吊りをしているときにご来店され、「これは何をしているのですか?」ときかれました。

四季の風物である『雪吊り』は北陸や雪の多い地域ならではのお庭の風景なんですね。

もうまじかに迫る雪の世界をより深く感じられました。

これは『頭飾り』といいます。手から手へと伝えられてゆく雪吊りという技の継承の物語がここに現れます。『頭飾り』を見れば、その職人のルーツがわかるそうです。通りを歩きながらこの頭飾りを見れば、誰がした仕事か、どこの系列の人がした仕事なのかわかるそうです。職人のイキですね。

師匠から弟子、暖簾分け、その屋号を表す本家のいわゆるエンブレム。人のぬくもりやその中での生活感。文化の継承のなかに人の温度を感じずにはいられません。

雪吊りをして下さったお客様はお父さんからこの技術を教えて頂いたそうです。その時にこの頭飾りも継承された訳で、そのお父さんもある師匠さんから技を教えて頂き本業ではないのですが、冬前のこの時期にいろいろな場所でこの技でいろいろな人のお世話をなされたようです。日本らしさを感じます。

雪吊りは降り積もる雪の重さから枝を守るため、また場所によっては屋根雪の落下や雪に埋没する時につぶされないようになど様々な方法で対処しています。

さあ、今年の冬はどうなるんでしょう?暖冬でしょうか?大雪!?

日本の冬は北陸がよく似合う。