カレーライスの食べた後のお皿の話

(若き日の思い出)

僕が飲食業でバイトしていた時の話です。厨房で食器の洗浄をするのですが、ナポリタンスパゲティーとカレーライスの食べた後のお皿は、厳重に別洗いにさせられました。忙しい時ほどこれがいつも邪魔臭くて、隠れてほかのお皿と一緒に水洗いして何もなかったように乾燥させて収納するのですが…。

 シェフが調理中にお皿を用意した瞬間に、鉄拳が飛んでくるんです。お皿がうっすらと赤かったり、お皿がしっかりと黄色かったり。慌てて水気の切れた皿を拭いて確認もせずにさっさと棚に片づけてしまうもんだから、しっかり残されている痕跡に気が付かないんですよね....。

 その後も上手に洗えるようになり、隠れては別洗いせずにやってたんですが、カレーライスの食べた後のお皿だけはどうにもなりませんでした。カレーは手ごわかったなぁ~。

(カレーライスの食べた後のお皿の洗い方)

しっかりとカレーの汚れ、特に油分をできる限り落ちる様にお湯でしっかりと落とします。そうでないと、どんなに強い洗浄成分を使っても、洗剤の量を増やして使用しても、瞬間は汚れが浮くのですがしばらくするとまたお皿に付着しています。意外とカレーの皿を洗って、また次から次といろいろなものを洗います。時間が経過した後にすすぎ洗いをしても、浮いたはずの汚れがまたお皿に付着しいることが多々あります。

ですから、まずは十分にお湯で汚れを落とし、程よく水を含んだスポンジで十分に洗剤を発泡させて、お皿の温かいうちにしっかりと汚れの油と混ぜて洗ってあげます。すると効率よく油汚れが浮き上がります。

そのあと、汚れがまた付着する前にしっかりとすすぎ洗いします。汚れを含んだお湯がまた残っていては、乾いた時には黄色く浮かび上がってきます。

(カレーを食べたすぐにお皿をみてみて)

カレーの食後すぐのみずみずしい汚れを見てください。スプーンで掬ったすぐのお皿の表面でもいいです。しばらくたってカパカパになってるのはダメですよ(笑)。

透明な油の上に少し濁ったような半透明な層、その上にウコンの黄色い色素。

見た通り、

①油の層

②うまみ(タンパク質やアミノ酸)

③色素(ウコンの成分やその他の異物)

 

そして、やがて全ての汚れが冷えて固まり、さらに水分がとんでカパカパになります。

(お皿の汚れは頭皮の汚れ)

頭皮も同じです。シャンプー前はカパカパの『カレーのお皿』の様になっています。

油汚れ、体のタンパク質・アミノ酸の汚れ、埃や垢などの異物これらが混ざって、さらに乾いて…

これをイメージしてどんな風に洗ったらいいのか?考えてみると

当サイトのシャンプーの仕方についてがわかりやすく

イメージできると思います。