シャンプーは洗浄剤(界面活性剤)の種類から

見極めよう!

 

シャンプーの大まかな特徴を把握する上で、最初の判断基準が洗浄剤(界面活性剤)の種類です。

様々な洗浄剤にはそれぞれに、泡立ち、洗浄力、洗い上がり感という特徴を持っています。しかし、ここでは、刺激、安全性という部分を留意することが大切です。頭皮の乾燥や毛髪へのダメージは度重なる日常のシャンプーによっても蓄積されます。


高級アルコール系

高級アルコール系、若しくは石油系などとも言われる洗浄成分。とても安価で、泡立ち・洗浄力が非常に強く洗剤やシャンプーでもよく使われている洗浄剤。

そのためかゆみや乾燥が起こる原因になっている場合もあります。

                  刺激 5  安全性  1

成分名

ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸〇〇系、ラウレル硫酸Na、ラウレル硫酸〇〇系

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na


石鹸系

いわゆる石鹸、動植物の脂質からくる洗浄成分で、洗浄力も強く肌にも優しい。

しかし、デメリットの最大が『きしみ』である。アルカリ性であるためキューティクルがひらき引っかかりがでる。また、硬水等で石鹸カスが生じ泡立ちの低下を起こすため髪のカラミが出やす点がある。

脱脂力もあるためその作用も特徴である。

                  刺激 4 安全性  3

成分名

カリ石鹸素地、ラウリン酸k(Na)、オレイン酸k(Na)ミリスチン酸k(Na)


スルホン酸系

スルホン酸系は、洗浄力も高級アルコール系(硫酸系)と同じくらい強いが刺激は若干弱い。ヤシ油由来の洗浄成分である事より、自然派であり天然であるといえるために、アミノ酸系・ベタイン系シャンプーの洗浄力を上げるために添加されるケースも多くなってきている。

                  刺激 4 安全性  2  

成分名

スルホコハク酸(c12-c14)パレスー2Na、スルホコハク酸ラウレス2Na


アミノ酸系

原料がアミノ酸から作られた洗浄成分である。弱酸性で肌・髪とも同じでありマイルドな洗い上がりで汚れをおとす。石油系(高級アルコール系)や石鹸系から比べると泡立ちはやや劣るが、マイナスイオンであるため保湿成分などを吸着しやすいためダメージヘアーにも優しいせんじょうざいである。

                  刺激 1安全性  4

成分名

ラウロイサルコシンk(Na,TEA)、ココイルアラニンk(Na,TEA)

ラウロイルアスパラギン酸k(Na,TEA)、ココイルグルタミンk(Na,TEA)


ベタイン(両性イオン)系

サトウダイコンからの天然由来の洗浄剤。とてもマイルドな洗浄効果と刺激性が低く保湿効果がある。髪に対しても柔軟効果がある。両性イオンのためコンディショニング剤を付着させる効果もある。ベビーシャンプーや肌の弱い人用などに用いられる。

ただ泡立ち・洗浄力が弱いため、通常はそのほかのアミノ酸系洗浄剤と混合し使用されることが多い。

 

                      刺激 1安全性  5

成分名

コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、〇〇ベタイン


グルコシド系

植物の「糖」由来の洗浄成分で、ベビーソープ・敏感肌用に使われる非イオン系の洗浄成分である。本来非イオン系は泡立ちがなく乳化剤で用いられるが、グルコシド系洗浄剤だけは例外に泡立ちます。

刺激はとても少なく、泡立ちもよいが、洗浄力は弱めである。

そのため、ベタイン系同様アミノ酸系洗浄剤とともに用いられることが多い。

                      刺激 1安全性  5

成分名

デジルグルコシド、ラウリルグルコシド


タンパク質系

シルクやコラーゲンなどからできた洗浄剤で、マイルドな洗浄力と、髪のダメージを保護するようなコンディショニング効果もあります。髪や皮膚成分と同質です。

コラーゲンPPTは柔軟性と保湿性を与える。シルクPPT洗浄剤はさっぱりとした洗い心地とハリコシを与える。

ただ高価格であるため、単独での使用は珍しく、やはりアミノ酸系に配合されて使用されることが多い。

                      刺激 1安全性  5

成分名

ココイル加水分解コラーゲンNa、ラウロイルシルクアミノ酸Na(k)